いたっ。[不意打ちをまともに食らったのか、顔をしかめて手で突かれた場所を擦った。]だって、折角なのに。……でも、死んだら終わり……なのかな。……寂しいね。[寝転がるアーベルを尻目に、俯いて言う。]もし生きてたら、生き延びられてたら。やりたいこと一杯あったんだけど。[何を考えているのだろうか。俯いてはいるものの、その眼差しは遠い。と、ふと我に返ったようにアーベルの方に振り返った]ねえ、アーベル。