[沢山ある部屋の中から、一番日当たりが良い部屋を、自分の部屋にと与えられた。
一人で大丈夫だと言ったものの、やっぱり一人はまだ怖い。
周囲が父親のように解けてしまいそうな錯覚に陥り、怖くなって着替えて布団に潜り込もうとしたときに、ようやく腰にひっかけておいた端末が、点滅しているのに気がついた。
最初何だろうと、ぽかんとしていたが、慌てて端末を開く。
そこには父親からの最期のメッセージがあった>>450>>451。
最初の内容に背筋が凍る。
なんで気づかなかったんだろうと、強い後悔に襲われて、少し震えた。
震える手で操作すると、まだ続きがあった。
ゆっくりと、読み進める。
読む速度がいつもより遅いのは、父親からの最期の言葉が途切れて欲しくなかったから。]