―数日後―
まあいろいろとあるからねえ……
[フォルカー>>978が納得する様子にそうそうと頷いて。
素直な子供が真っ直ぐに訊ねてきたことには、すこし言葉に詰まって。
付け足すように理由を口にする姿に瞳を細めた]
あー……アーベルが頼んでた本、ね……
まあ知らなくてもいい世界かもしれないけど……
[訊ねられたことへの返事をする前に場を濁すように曖昧な言葉を口にした。
アーベルの父親にあって話をしなければならない、そのとき次第で次の夏がこれるかどうかは決まる。
それを思えば明確に約束することは出来なくて。
でも、来ないともいえない]
……そうだね、やることが来年の夏までに終わってたら、来るよ。
終わらなかったら、これないだろうけど……
[そんな、曖昧な約束しかできなかった。
アーベルの父親が事件のことを聞いても許してくれる、というのはまだわからないから]