とーちゃん……
[それでもさほど長くないメッセージは、すぐに終わってしまう。
読んでいる最中から、涙はまた溢れて落ちた。]
やっぱりとーちゃんは、とーちゃんだった。
[嘘じゃなかったと、それを知る事が出来て嬉しかった。
ぐいと涙を拭って、横になって何度も何度も文字を読んだ。
読むたびに涙が出てきて真横に落ちて耳を擽ったが、飽きる事なく読み続けた。]
今度ねーちゃんにあった時に、これ消えないようにしてもらおう。
[祖父母もさほど端末操作に詳しくはないので、エリカに頼もうと思った。
エリカが言った通りだったとも知らせたかったし、会う口実にもなったから。]