[目の前で冷たくなっている彼が、メールを送れるはずはないのに。それでも、震える手で慌てて開いたメールに書かれていたのは、春らしい可愛い顔文字混じりの、二行で。]……ぁ……ずま、くん……っ…[涙が、こぼれた。どうして、誰がこんな悪戯を、そんなことは考えなかった。このメールは、きっと、春本人だと、信じたかった。ううん、信じたい。暫く液晶を見つめたまま、声もなく泣いて。返信しなくちゃ、とようやく思い立った。]