― 広間の変態 ―
『うん? 僕のこと、だよね。何?』
[医者の人という呼びかけに応じて、変態はゼルギウスへと近づいた。
痛み止め、という言葉を聞けば、それを受け取り。
包みをひとつ開けて、数粒を味見してみる]
『あー、うん。これなら……
わかった、飲ませておくよ。ありがと』
[薬の内容をそれだけで理解したらしく、にこやかに受け取った。
いい子だねー。あと10年くらいしたらまた会いたいなー。とか言ってるかもしれないが、まあその辺は無視すれば良いだろう。
そして、クレメンスのところに戻れば、
『はい、あーんしてー』などと言って、自分の口に水を含んで口移ししようとするかもしれないが]
「………好い加減にしなさい、この有害生命体が」
[などと言って、その首を鞭でぎりぎりと絞めて止めることだろう]