─ 数日後・教会私室 ─
[しておきたい話>>940、に『そーかい』と相槌をうつような手振りを見せ部屋へと進む。
向こうは出したままの獲物に気づいたようだが、構いはせずに、率直に告げられた内容に、すいと翡翠が細まった。
内側で警鐘が聞こえるが、聞こえない振りをしながら。
対応云々>>941に微かに眉潜めつつも、有無を言わせぬ口調と深緑、微かに見えるものまで知りえて。
視線を下げて一つ、息を零し左手をゆると動かした。
『狼だとか言わねぇのな。』
そう伝えた後、服の胸元の紐を解き、左肩をまだ陽の残る室内で晒す。
普段は長衣やシャツの下に隠してある肩には、肉を軽く持って行かれたような、古い傷があった。]