だって。この時間が終わったら、どうなるか判らないし。もう後悔したくないなぁ。って、[すっ、と微妙に体勢が変わり、顎に指がかけられる。予期するものはあったものの、唇に指で触れてくるアーベルをきょとんと見つめていた。ふっと顔が寄せられる。もう一度目を閉じて、幾度かの口接けを。そのひとつひとつが愛おしい。耳元で囁かれる言葉には、悪戯っぽく笑って返した。]そう、だったね。……そんなの、するわけないけど。[離れようとするアーベルに、好きよ、と囁いた。]