[小さな小さなその声に、言葉に、嬉しそうに微笑む。]ねえ、今の、もう一度言って。よく聞こえなかっ、……わっ。[素早く抱き寄せられて、彼の顔を覗こうとしても頭に乗せられた手がそれを許してくれなくて。けれど、文句を言う気分ではなかった。くすり、と笑む。それはとてもしあわせな。奇跡のようなひととき。のんびりとした白猫の鳴き声が*どこか遠くで聞こえた気がした。*]