―そのご―
まーなぁ。
[リッキーが溜息ついてっけど、あたいはにひ、と笑っといた。
ぬ、連れ出しも面白そうだったな…。
んでも、やっぱ一回決めた事だし、あんまり家出しっぱなしだと母ちゃん怖ぇかんな…。
色々あったけど、潮時なのかもしんね。
これから!って感じもするけどなっ。
あたいはリッキーが待ってくれる、ってのには少し照れたように笑っ手礼を言ったのさ。]
あんがとっ!
……あ、あのさ。たまでいいや。たまに。
うちの方に遊びにきてくれよなっ。
[それくらいは親父らや爺さんたちに文句は言わせねぇからって、あたいはじーっとリッキーを上目で見て頼んだのさ。]