─無限なる虚─[騒動がひとつの段落を迎えたのち、彼女は虚竜王に随伴し、虚へと戻ってきていた。この限りのない広大な無空間に、存在するのは彼女と虚竜王のみ。……そう、彼女たちの会話を聞き咎める者などこの場には誰一人とて居ないのだ。]