─ 白花亭 ─
へぇ、そりゃあ役得だ。
棚に…何冊だろうな、目いっぱい詰まってるんだぜ。
[棚はここからここまでなー、とテレーズの手を動かし。
彼女にも伝わるようにと少しだけ重ねてなぞる]
…そういうこと、ちゃんと考えてたんだなあ。
俺は何にも考えてなかった。
色創るのが楽しくて、そればっかりだったんだよな。
[指先が彷徨うのを目を細めて見遣り、
示された覚え書きとその内容に、はたりと瞬いた]
そりゃ惜しかったなぁ…。
固めなくて冷たくて甘いスープ状のデザートとかでもアリかなとか思ったけど…やっぱ固めた方が食べやすいかねぇ。
[うーん、と小さく零しながら首を傾げて思わず考えて、苦笑う]