では、まだまだ学ばなければいけないことを理解しましたゆえ、私は再び『在るべき在り様』に戻らせていただきます。では次の主様の気紛れまで。どうかそれまで果て無き良い夢を。[そう言うと、彼女はおもむろにナイフを取り出す。竜郷での戦闘でも一度も抜かれることのなかったそれを両手で持ち、自らの喉─「アスクレピオスの杖」を模した刻印─に当てると、一切の躊躇なく、それをずぶりと突き立てた。]