─墓標前─[様々な事象が帰結へ向かうのを確かめた後。やはり、気になったのは猫の事。最後に見たのは、確か自分の葬られた場所だったか、とそちらに向かえば]……ユエ。[三日月の印を持つ黒の猫は、未だにそこで。どこか寂しげに鳴いていた]誰か、面倒見てくれるから。大丈夫……だとは、思うんだけれど。[呟いて、手を伸ばす。猫はこちらの気配に気づいているのか、墓標から顔を上げてなぁ、と鳴いた]