ん、まあ……そういう、血筋?
[何で、という問いに返せたのは、曖昧な疑問。
『アイゼン・レーヴェ』がシュトゥルム一族、という家系に伝わっており、直系にしか使えない、という事くらいしか、自分は知らないから]
……ああ。
あのまま『あっち』にいても、俺は俺として生きられたか、わかんねぇ。
『こっち』に来て、トリス導師とか、ねーさんとかに、たすけてもらえたから。
だから、これでよかった、って思ってんだ。
[普段なら言わないような事まで零したのは、場の勢いか。
相手が、同じ異界人である、というのは、理由としてあるだろうけれど]