あら、残念。[防がれたことに人差し指を唇に当て、至極残念そうに呟く。構えもせぬその自然体は隙だらけにも見えるか]炎、には、水。アトリビュート、チェンジ。《水壁(ウォーターウォール)》[ふわり、ひらり。優雅に左腕を横一文字に薙ぐ。周囲に居た蝶が腕の軌道をなぞり集まってくる。その色は光ではなく、青。集まった蝶達が一瞬にして拡散し、水の壁を作り出した。螺旋を描く紅き炎は、水により威力を落とす。しかし厚さが足りなかったのか、最後の尾ひれが服の袖を掠め焦がした]