[カランとドアに付けられた鈴が鳴り、村人の一人がカウンターへと座る。咥え煙草で新聞を広げたまま客の方へは目を向けず、棒読み台詞の「いらっしゃいませ」]
…愛想?んなもんが欲しけりゃ奥のねーちゃんに金払えって話だよ。
まー、こんな昼間っからこんなとこに顔だしてるようじゃ稼ぎも知れてっから無理な話か?
[客への言葉とも思えないが、ここではそれが日常風景]
んで?また酒かよ。たまには珈琲でも飲めっての。
せっかくいい豆が入ったってのによ。
って、まあテメーの舌じゃ枝豆焙煎したってわかんねーだろうけどな。
[そう言いながら自分用に煎れた珈琲をカップへと注ぎ一口飲んでニカと笑った]