─再び現在。
あー?どうしてこの村に残ったのかって?
まあ、この騒ぎの後で「またウチで働かないか」って新聞社の奴も言ってきたけどなあ。
その内容がよー。どっかの奴がやってたゴシップ記事のコーナーをやらねーかってよ。
[ククと声を殺して苦笑い]
なんでもゴシップ担当してた奴がどっかに消えちまったかららしいんだが…。まあ気が乗らなくてな。
それに…。
[目を閉じて思い出す。ミリィの描いた風景。その中には確かに自分も描かれていた。]
いや、まあなんでもねーよ。
ていうか、俺の料理の腕も大したもんだろ?
[ほぼ毎日自炊をしていたのが生きたのか、彼の料理の腕は確かにソコソコのモノ。豪勢な料理や手の込んだモノは苦手だったが、こういった店で出す料理には向いていたのかもしれない。]
…おっと。喋りが過ぎたかな…。