>>1029そう、その顔が見たかったんだ。[真っ赤になったローザの表情を見て、にやりと笑った。そこにあるのは最期に触れた冷たい頬ではなくて―]お前さんがいなくなってから…気付いたんだ。大事なもんにな…。[いつもなら、にやりとからかうように笑った後体を離すのだが、今はそうではない。だだいまと言って背に手を回したローザを、しっかりと抱き締めた]―もう、どこにも行かないでくれ。