[鱗がぬめっているのか、音もなく這い寄る大蛇。 要らぬ羽根を引っ込めて三尖槍のような形状に変わる翼。 右の尖はその頭部を狙い突きを仕掛ける。 左は守りの為に体の前面に待機させて。 うねるようにしてその突きを交わす太い胴、 切っ先が掠めたのか一鱗はらりと落ちる緑。 そのまま勢いを乗せて迫り来る巨大な顎を、 打ち払うように左の尖が薙ぎ上げる]食べたって、美味しくない――っ。外の大きな鶏でも食べてれば良いの![大蛇が怪鳥を喰らうかはさておき]