すまねぇ……死なせちまった。
止められなかった、俺にも責任がある。
恨むなら、俺を恨んでくれて構わん。
[両親に言葉が届いたかは分からない。
ベアトリーチェが人狼だったことは告げず、ただ人の手にかかったことだけを伝えた。
その手にかけた人物が死んだことも伝える]
ベアトリーチェを運ぶのは自衛団に任せても良かったんだが…どうしても謝っておきたくてな。
直接、運ばせてもらった。
………すまない。
[使用人に支えられながら、ベアトリーチェの両親に頭を下げた。
身体が痛もうが構わない。
そんなもので妨げられるほど、想いは軽くなかった]