─騒動直後─
[騒動の後処理は自衛団を中心に行われた。
厩舎から運び出されるライヒアルトとアーベルの遺体。
死した者の埋葬については、しばらくの合議の後に行われることとなった。
ライヒアルトも共に埋葬するかで意見が分かれたために]
[運ばれる遺体を見詰めていると、視界の外れから羽ばたく音と自衛団員達の軽い悲鳴が聞こえた。
翡翠を向けると、そこには蒼鷹を追いやろうとする自衛団員達の姿。
蒼鷹は運ばれる友を追いかけようとしているようだった]
……退け、君達。
[彼らに向き直ると、蒼鷹を追いやろうとする自衛団員達へと歩み寄り、道を開けさせる。
蒼鷹の前に立つと、じっとその瞳を見詰めた。
ミハエルに気付いた彼も、じっとこちらを見詰めて来る。
その瞳に宿るものを感じ、ミハエルは蒼鷹に対して左腕を伸ばした]