……Von Ihnen fliegen wer weg
Ich bete für Glück
ん、こんなもんかな。
[小さく呟き、譜面をぱさり、とテーブルへと置く。
ゆっくりと立ち上がり、身体を伸ばしてから、窓辺へ向かい、開け放った窓枠に腰掛ける。
差し込む陽射しと柔らかな風が、それぞれ髪の上で踊った]
…………。
[ふ、と、目を閉じる。
変わらないようで、変わった日常。
見知ったものたちは減り、周囲の視線も変わった。
それでも、全く変わらぬものもあり、故に、彼は未だにここにいて。
今までと変わらぬように、音を紡いで日々を暮らしていた]