……はっ……なんとでも。[ご苦労、との言葉には薄く笑んで答え。背後を振り返れば、大蛇と対峙する少女。連れて行く余裕は、あらゆる意味で、なく]……イレーネ、俺、行って来るから![一度、言葉を切り]いいか、ちゃんと、帰るまで待ってんだぞ![それは、無事でいろ、との遠回しの言葉。それだけを投げて、しまりかける扉の向こうへと飛び込む]