[ある程度傷が癒えると上半身を起こす]
覚えたばかりで、あれだけ扱えるのは、見事ね。
……私が、本当に得意とするのは、虚無。
それを出しておきながら、扱えなかったのは、少し悔しいわね。
蝶は、見栄えを良くするための、遊び心から、出来たものだし。
[ひらひらと舞う蝶を指へと止まらせる。
どこぞでくしゃみが聞こえると、クスリと笑って]
大掛かりな魔法は、周りにも影響してしまうのが、難点ね。
私も出していたら、大変なことに、なってたかしら。
出さなくて、正解、かしらね?
[クスクスと絶えず笑みを零しながら、蝶の数を増やし、紅く燃え上がらせる。
紅き蝶を広く舞わせ、冷気の余波を*中和する*]