[全ては終わり、『場』は開かれる。一度目は、生きて。二度目は、死して。それを、見た]…………。[鎮魂の鐘が空へ消えて、幾ばくかの時を経て。それでも、未だその身は、地へと留まっていた。戻る術などない。ただ、逝くのみと、わかっていても。……微か、呼ぶような声を捉えていても]