―何年後かの話―
[飛び級したり、留年したり。
学園での生活は波乱万丈もいい所だったが、良い友人やら後輩やらに恵まれてそれなりに幸せに卒業した。
これからどうするかとの担任の問いに、何も考えていなかったものの、
かつていた場所には帰れそうにないものの、海を求める本能は健在で、
結局海へと還る為に学園を出ることになった。
たまには戻っておいでと、言ってくれる人達は居たし、
学園は第二の故郷とも言える場所でもあったので、時折顔を出そうとは思っていたとか。
ちなみに、一番戻りまくっていたのは16年後のある時期だったとか。
いい笑顔でかつての同級生と後輩に当たる子を見ては、余計な入れ知恵を囁いていたかもしれない。
その事は綺麗に記録に残して、某情報部へと横流ししして二人を知る人らへと伝えておいた。
なお情報部を伝達部と勘違いしていたとか。
そんな日々も楽しくあり。]