[一見友好的に接する相手、けれどフーゴーが向けるのは嫌悪の態。それすらも楽しむように相手は口端を更に持ち上げた]「察しが良いな。後で話を聞かせてもらうぞ。 …ああ、今は宿屋をやって居るのかな。 しばらく部屋を借りても良いだろうか」……本来なら断りてぇところだが、他に迷惑も掛けたかねぇ。不本意だがいくつか部屋確保しといてやるよ。「ありがたい、それじゃあまた後程」[外部用の人当たりの良い笑みを浮かべて男は眼前から去って行く。その背中を見やるフーゴーの瞳はやはり険しかった]