[その後、何名かの自衛団員を伴い結社員達は戻って来て。宿屋にて検分他の情報交換を行った。宿屋で、となったのは大概の事件がここで行われたため。アーベルなど他の宿泊者も居たが、彼らは関係ないと言い張り関わらせなかった。勿論、クロエが力を持つことも伝えない。生き残った能力者は既に立ち去ったものとして告げた。フーゴーが結社員達に対し険を示していたのは周囲からも明らかだったろう。それでも聞かれたことには答え、系譜を作るのに必要なことは協力して行った]
「……なるほど、解りました。
ではこれで検分は終了とします。
皆さんお疲れ様でした」
[結社員達の中のリーダー格である例の男が終了の旨を口にする。他の結社員や自衛団員達を解散させると、男はフーゴーに声をかけて来た]
「少し良いかな?」
……何だ。
「聞きたいことがあってね。
ああ、何か酒でも貰おうか。
種類はお任せするよ」