[にこやかに笑みながら男は言い、カウンターに腰かける。その様子に軽く眉を寄せながら、グラスにラム酒を入れて差し出した。男は礼を言いながらそれを受け取り、一口口に含む]
「……で、話なんだが。
結社に戻る気は無いのか?
ダニーだって一応連絡は欠かさないで居てくれている。
こうも人狼に関わってしまうのも何かの縁だろう。
お前はまだ、戦力になる。
今回だってこうして生き延びたんだしな。
審問に巻き込まれたことで解っただろう、人狼が如何に愚かな生き物か」
……………ざけんな。
あそこに居る気があれば最初から離れちゃいねぇよ。
てめぇらのその思想を理解出来ねぇ、したくねぇから俺はあそこを飛び出したんだ。
…絶対ぇ戻らねぇ。
[フーゴーの瞳が男を睨む。嫌悪を通り越して怒りすら覚え始めていた。その様子に男は一つ息を吐く]