「仕方が無い、今回は諦めるとしよう。
これ以上言ったら今日は野宿しなければならなくなりそうだしな」
…解ってんじゃねぇか。
だったらさっさと部屋に引っ込みな。
これ以上顔も見たくねぇ。
「随分と嫌われたものだ。
まぁ、だいぶ遅いことだし大人しく戻るとしよう。
ああ、これは部屋に持って行っても構わないか?」
好きにしな。
[カウンターから立ち上がり、男はグラスを示しながらフーゴーに訊ねる。その答えもまたそっけないものだった。許可と受け取った男は「それでは」と残すと部屋へと戻って行く。今日はリッキーも先に部屋に戻らせていたため、酒場にはフーゴーだけが残った]