─ 数日後・教会私室 ─
[出来婚について>>1053は、見かけによらずやるじゃねえかと、友人に対して感心している部分ではあるのだが。向こうにしてみればいい迷惑だろう。ジト目は意にも介さなかった。
静かな攻防――というよりは一方的な攻めが行われた刹那の後。
長い事共にしてきた獲物を渡すと、少しだけ肩の力を抜けた。
それを手にした友人の胸中は知らないが、使いにくそうな様子を見れば鍛錬不足と顔が語っただろう。
生殺与奪権>>1054については、『万一必要なら銀もある』と自らの首絞めるような申告をし、顎でテーブルの上の指しながら。
じとんと座った深緑、自分に対して怒りか呆れか含む緑を見ると、口の端が自然と上がった。無理の無い笑みが浮かび上がる。]
……信頼シてルかラな。
[何を持ってどう信頼しているかは、受け取る物次第だろう。
あとは好きにしろと言わんばかりに、背を壁につけて腕を組んだ。]