― 未来のいつか ―
[最初の頃は、過保護な姉妹たちが何度も顔を出したりした。
それは彼を心配してのことであったり、彼女の姿を見たいからであったりもして。
時折話に混じっては、海の中で噂話。
新しく出来た友人は、そうやって海の住人に受け入れられてゆく。
そうして今日もやってきた彼女たちに挨拶をして。
いつの間にか、姉妹たちは姿を海中へと戻すようになっていて]
――…ドミニカ、オリガ。
また来てくれて嬉しい。
[柔らかく海の水の力を使って、友人たちのために、聲が奏でられる。
波打ち際、水に触れるまま。
電話があればそれに出て、皆に渡したりもする。
そんな風に時間はすぎて、見送る時はそれでも笑顔で次の約束をするのだった**]
また、ね。
いつでも、おいで。