─後日・道具屋にて─
[『周期』が終わり、村の中も少しずつ、元の落ち着きを取り戻し始めた頃]
……ふに?
道具屋さんの引き継ぎ手伝い?
ん……わかったんだよ。
[足の怪我も大分癒えた頃、新たに道具屋を引き継ぐ、と決まった娘に、教えて欲しい事がある、と頼まれ、久しぶりに店を訪れた]
あ、ええとね、確かこれは……。
それでんと、これは、ディがお願いして用意してもらってたものなんだよ。
だから、このまま扱っててくれると嬉しいな。
[置いてある品物の事や、自分が頼んでいた細工の材料のこと。
それらを一通り説明し終えると、娘は何事かふと思い出したようにそう言えば、と声を上げた]