[壁に叩き付けられて伸びた大蛇に、息を吐く]――ごめん、ね、ね。でも、でも。[捕食者はそれなりのリスクを負わねばならない。 元の形状に戻った翼を畳んで、エレベータを見やる]――――。早く帰ってきて、ね。アーベ――…‥。[そこではっと振り返る。 背後から、絡め取るように伸ばされた大蛇の尾。 その出所は、ひびが入り壊れた窓]もう――っ!![その尾を両翼で叩き落とす]