―墓標前―[猫の仕種には、やや苦笑めいた表情になる。撫でようと伸ばす手は触れられはしない]なんでって。…言わずにいく気だったんだろう。[手を引っ込めながら、溜息を吐く。やはり白くはならないそれに一度目を伏せて]…それに?[途切れた言葉を促すよう、視線は再び空を見上げる昔馴染へ]