……あ。
[ふと、薔薇の香りに気付いて視線を向けるとそこには見覚えのある女性の姿があり。
オリガ達に話しかける言葉にはある程度は筒抜けらしいことも察することが出来て、横目で彼女の息子を見れば縮こまっているのが見えて内心ちょっと同情した。]
いや、迷惑はかかってないよ。
ってか、あんま気持ち悪いこと言わないでくれる?
いくらダチでも野郎を甘やかす趣味はないよ、俺。
[こちらに向けられた艷やかな笑みには、穏やかな笑みで応え。
頬に伸ばされた手と柔らかな口付けを受けると、ありがとうと礼を述べた。
他の者の元へ向かおうとする彼女に、そうそう、と呼び止めて。]
聞いたよ、結婚するんだって?
おめでとう、お幸せにね。
[微笑みと共に祝福の言葉を向けて、こちらからも彼女の頬に親愛のキスを返し。
挨拶回りをすませてニキータと彼女の親子の会話を、苦笑混じりに見守った。**]