[血筋、にはきょとと瞬いた。
ある血筋でしか使えない銃、なんて話は聞いた事がなかったので不思議そうに。
銃を剣だか、特別な魔法だか封印だかに置き換えれば、まだ理解もし易かったのだけど、今はそこには及ばずに。]
ここにいて、良かった…かぁ。
なんていうか…ユリアンが向こうでどういう事してきたかとか、
どんな風に暮らしてたとかは分らないけど。
ユリアンは、ここにちゃんと"いる"んだね。
[ただ在るという意味じゃなく、今ここに立って、ここでちゃんと生きようとする意識があって、初めて、"私はここにいる"って言えるんだなと、自分とは違う生き方をしている異界人を見て、ようやく気づいた。]