……お前も、そう思ってる?[すぐ側で毛繕いをするぶち猫に向け、こんな問いを向けたなら、返るのは、肯定の響きの鳴き声。呆れすら感じられるそれに、へにゃ、と眉を下げつつ、こいつめ、と小さな額をつつく]でも、さすがに引きこもりすぎ、か。……少しは外、あるこ……。[ぽつり、そんな呟きが落ちたのはどんな気まぐれの作用か。ぶち猫を伴い、店先で編み物をしていた母に散歩してくる、と声をかけ、外に出た]