なぁ、すまねぇが孤児院に伝言頼めねーか?
そう、世話頼んでるフリーダ婆ってのに。
”例の事は解決した、俺は生きてる。
でも帰るにはまだ時間が掛かりそうだ”ってよ。
[集会場に閉じ込められている間、ミハエルの使用人達の何人かは孤児院に行っていたようだからか、その願いは存外容易く叶えられて。
孤児院には直ぐに伝言が届けられた。
尤も、オーナーが先に顔を出していたらしく、怪我したことまでしっかりと伝わっていたりするわけだが]
……完治までどんくれぇかかるんかな。
[ボロボロの左腕を見詰めながら呟く。
治療とリハビリの間、あの変態医者を躱さなければいけない可能性は容易に頭を掠めた。
溜息が様々な意味を含めて、口から零れ落ちるの*だった*]