[ふ、と揺らぐ風。まどろみの内に沈んだ銀は、四翼を開いて身を起こす]……ま。そういう場所、とは、わかっちゃいるが。[ゆるりとできぬは、『場所』故か、それとも己が『在り方』故か。風を纏う銀翼の獣は薄く笑みつつ、空を見て一つ、羽ばたく。周囲を取り巻く風が渦を巻き、淡い月の照らす空へと舞い上がった]……静かにのんびり、とは。いかんのかねぇ……?