……さて、と。久々に、あっち、行ってみよか、な。あそこなら多分、一人になれるし、ね。[そんな呟きをもらしつつ、海沿いの道を進む。目指すのは、子供の頃に遊び場にしていた、見晴らしのいい小さな空き地。幼馴染もいない今、その場所を知る者は少ないから──と。そんな思考から、自然とそちらを目指していた]