/* >>1055ブリジット
[呼んだ名前、何時また届かなくなるかわからなかった。
告げた願いは本心からの祈りの言葉。なのに…]
―――…、……
[繋ぎ止めた言葉で漸く立てている少女が頷く。
願いは叶えられた筈なのに、何故だか胸が痛い。
それが男が背負うことになった枷…、
また一つ少女に背負わせていく枷…。
一つの願いが叶えられた時、一つの願いは叶わなくなる。
…少女に、触れる場所に来て欲しいと願ったこと。
その願いが打ち消えた時―――]
……ありがとう。
[重ねあう手に、その指先に…
微かに、少しずつ…温もりが生まれるのを感じた。*]
[―――…それは…奇跡か、それとも幻想か…**]