[紡いだ言葉、その意はどのように取られたか。
それを確かめる事はせず、しばしの試行錯誤の後、両手で構えた刀を持ち上げる。
一般人と比較すればそれなり鍛え、一応実戦も知っている身だが、扱いなれていないものを使うのは、さすがに辛く。
これはまず、外さない事を祈るのが先か……と思いながらも狙いを定め]
……いよ、っと!
[かけ声と共に、切っ先を繰り出す。
狙ったのは、心臓──ではなく、先に見せられた傷痕の上。
そこに刃を軽く刻み、血を滲ませたなら。
先に確かめた時に口を開けたまましていた銀の粉を手に取り、傷の上にそれをぶちまけた]