>>1091
[ 教師とヒビキのやり取りに、納得のいかない表情になる。
抗議の声をあげようとしたが、痛みに動きが止まり、
その間にやり合った相手はさっさ出て行ってしまう。
後に残された彼は、さしたる追及もなく、
むしろ怪我の心配をされて、手当てを受ける事になった。
……やったのは、自分の方なのに。
幾ら言っても、そんな言葉は聞き入れられそうになかった。
注意はされたものの、その内容はと言えば、
熱心なのはいいが、ああいう手合いとは深く関わらないように、と。
――そんなこと。
治療が終わると、一礼して、彼は足早にその場を去った ]