─海辺の空き地─[ほんの少し、たどり着くのに時間がかかったのは、一部の抜け道で手間取ったから、か。ともあれ、『秘密の道』と勝手に名付けていた道を抜け、空き地へと抜ける。あまり人のこない場所は、一人で考え事をするにはちょうどいい……はず、だったのだが]……ふぇ!?[たどり着くのと同時、現れた人影。ここで他者に会うのも驚きなのだが。それ以上に驚いたのは]……アーベル……?な、なんで?[ここで会うの、と。続く言葉は、途切れて消えた]