─墓標前─……そんな過激な。[蹴り壊す、という言葉に困ったような声を上げる。もっとも、それくらい怒らせるであろう事は、想像には難くなかった訳だが]……とはいえ、死んだ者がいつまでも彷徨ってられるとも思えないし。いずれは、消えなきゃならないんだろうけれど。[沈む声に、翠は空から昔馴染みへと向く]……そう考えると、今、こうやっていられる時間って、稀少……なんだろうな。