測量士 アーベル

─海辺の空き地─

……は？

[声を掛けられ動きが固まる。
クロエの顔を見上げる形で、何度も瞬いた]

なんで、と言われても。
どう答えればいいんだ？

[途切れた質問にどう答えてよいかも分からず。
立ち上がりながら首筋をカリカリと掻いた]

まあ、あれだ。浜から岩場を伝ってきただけ。
…格好悪いとこ見られたな。

クロエこそ何でこんなところに？

[軽く首を傾げて問いかけた]