―風呂場にて―
[頭に巻くリボンはピンクのもの、青いリボンはひそかに大事にとってある。
それはかつて自分とエーファを分ける為に両親に与えられたもの。
ピンクはエーファの、青はフォルカーを表すリボン。
ピンクのリボンを解けば、そこにいるのはエーファにさせられた存在ではないもの。
鏡の前に立ち、そっと手をそこに伸ばす]
エーファ…、俺は、何のためにいたんだろうな?
なんで、二人に、分かれちゃったんだろうな?
[鏡に映る姿は、フォルカーであって、今はエーファである存在。
自分でも、なんなのかよくわからない。
エーファは大事な半身で、鏡写しのように、自分と同じであり異なった存在。
今ここにいる自分は、鏡の向こうに映る姿はエーファなのか、フォルカーなのか]