[砂煙を上げて走り切り払ったところで聞こえるガチリと金属同士がかみ合う音。それとともに、腕どころか体全体に伝わる力と重みに、押し切られそうになるが、それを先ほどの勢いと。脚へとこめた力で踏ん張り]
ええ…それだけは誰にも負けない才能だと思ってますしねっ
[向上心。それは飢えともいえるものともいえる。闇魔術などではなく唯一己が己で認める才能だ]
ぉおおおおおおおっっっ!!
[膝を一度。力をこめるように曲げると。気炎を吐きだして、横凪ぎに振り切り、その勢いを殺さず、むしろ勢いを増すように体を捻り回転させるようにしながら、マテウスめがけて上段より大地を抉り取るような一撃を叩きつける]